輸入住宅FAQ

Q1 輸入住宅とはなんですか?
Q2 日本の気候風土に合うの?
Q3 長持ちするの?
Q4 輸入品の木製ドアや窓は自由に使えるの?
Q5 円高だと輸入住宅が安くなる?
Q6 個人で輸入したら、もっと自分好みの家を建てられる?
Q7 以前より安くなったって本当?
Q8 完成までの日数は国産住宅よりかかるの?
Q9 輸入住宅の場合でも、住宅金融公庫の融資は受けられる?
Q10 メンテナンスって大変?
Q11 アフターサービスはどうなっていますか?

輸入住宅とはなんですか?

 西洋風のデザインを部分的に取り入れたり、海外資材を一部だけ使用したものではなく、「海外の設計思想・住まいの特長(デザイン・間取り・工法・性能など)を取り入れ、必要な資材・部品をできる限り輸入して建てられた住宅」です。

日本の気候風土に合うの?
 輸入住宅は断熱性に優れ、高気密構造になっているため、冷房効果も抜群です。暑さ、寒さを防ぎ、室内の快適温度を外へ逃がしません。輸入住宅は“魔法瓶”に例えられるほど、省エネ効果が高いのです。夏冬の寒暖差が激しい国々で育まれた輸入住宅は日本の暮らしにも最適です。

長持ちするの?
 輸入住宅は壁全体が柱の代わりとなって建物を支える、箱状の6面体構造のため、地震にとても強い造りになっています。また、ファイヤーストップ材(火災拡大防止材)が壁中に組み込まれていたり、断熱効果の高い分厚い木材を使用した骨太な構造などと、耐火性に配慮した構造も“長持ち住宅”であるといえます。

輸入品の木製ドアや窓は自由に使えるの?
 住宅を建てる地域によっては、輸入品に限らず使用できない場合があります。それは、防火の規制があるためです。防火地域・準防火地域の建物に使用されるドアや窓は耐火性能テストをクリアし、認定されたものでなければ使用できません。ただし、防火・準防火地域外に建設される個人宅であれば、耐火性能を持たない輸入品であっても使用が可能となります。

円高だと輸入住宅が安くなる?
 円高効果で手頃な値段の住宅が多くなっていますが、円高が有効なのは輸入資材分のみ。国内の建築技能者により建築されるため、様々な経費を十分考慮する必要があります。

個人で輸入したら、もっと自分好みの家を建てられる?
 高い専門知識がなければ困難です。輸入手続はもちろんですが、輸送、設計、積算、施工知識、建築基準、また建築する際の諸手続きや、工程管理実務に精通していないと、せっかく輸入しても建築認可が降りない場合があります。輸入住宅の建築実績のある、信頼のおけるハウジング会社を選ぶことをおすすめします。

以前より安くなったって本当?
 以前は、規制により割安な輸入部資材が利用できませんでしたが、最近は流通ルートを簡略化し、資材を直輸入するなどの企業努力により、国産のものと価格的にはさほど差がなくなってきています。輸入住宅ならではの住み心地や耐久性・耐震性・断熱性などのコストパフォーマンスにも着目したいものです。

完成までの日数は国産住宅よりかかるの?
 タイプを問わず、資材の国内在庫がない場合、輸入のための手続きや荷揚げ業務、搬送など、ある程度の輸送機関を考慮する必要があります。しかし、現場に到着したあとの建築スケジュールは国内メーカーの建築とほとんど同じです。また、構造的に単純化された輸入住宅を購入したの場合は、国産住宅より工期が短いというメリットもあります。

輸入住宅の場合でも、住宅金融公庫の融資は受けられる?
 住宅金融公庫の融資は、国内外で無差別です。輸入住宅でも建築基準法などに適合するなどの要件を満たしていれば、国内の住宅と同様の条件で融資をしています。また、工法によっては在来住宅より返済期間を長くすることができる場合もあります。建築基準法などへの適合性については専門家に十分ご相談のうえお申込みください。融資要件については、住宅金融公庫または、お近くの公庫取扱金融機関にお問い合わせ下さい。

メンテナンスって大変?
 欧米の住まいが長持ちし、年月とともに味わいが増すのは、住む人の手入れによるところが大きいようです。大切な家に手入れや工夫をすることは、単にコストを安くするだけではなく、快適な空間の演出のためにとても大切な要素です。

アフターサービスはどうなっていますか?
 住宅を建築した後のアフターケアには注意したいものです。輸入品の場合、修理が必要になった時の対応が心配ですが、すでに企業の中には全国に輸入資材の物流センターを設置したり、定期点検や保証制度を設けアフターサービス体制を整備しているところもあります。ただし、企業によって保証内容がまちまちですので、あらかじめ定期点検・保証制度の有無とその内容を施工業者などに確認しておくことが大切です。